これまで本連載では、「IE9」「Office」「Zune」「カメラ」「Marketplace」など、IS12Tの主要な機能を検証してきた。今回はWindows Phoneとメールとカレンダー機能を取り上げてみたい。

IS12Tには標準メールとキャリアメールの2種類がある

 IS12Tでは大きく分けて2種類のメールを扱うことができる。1つはWindows Phone標準のメール機能だ。これはHotmailやGmailをはじめとするWeb上のメールサービス、それにプロバイダが提供するメールアドレスに対応している。

 もう1つはKDDIのキャリアメール(@ezweb.ne.jpドメインのアドレス)だ。IS12Tの発売当初は、このキャリアメールが利用できない状態で提供され、発売後にアプリとして公開することがアナウンスされていた。その後、10月末に「Eメール」アプリが公開され、IS12Tでの送受信が可能になっている(図1)。

図1●発売約2カ月後の10月末に追加で提供された「Eメール」アプリ
図1●発売約2カ月後の10月末に追加で提供された「Eメール」アプリ
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Live ID以外のメールアドレスを使うことも可能

 Windows Phoneを利用する上で、Windows Live IDとメールアドレスの関係がよく混同される。ここで簡単に解説しておきたい。

 Windows Liveへのログインに必要となるのがLive IDだ。Live IDでは、ログインIDとしてメールアドレスを用いている。だが、ここで利用するアドレスは必ずしもWindows LiveのメールサービスであるHotmailのアドレスである必要はない。どのようなメールアドレスでも使用できる。

 たとえばGmailのアドレスを用いてLive IDを取得し、そのままWindows Phoneで使用できる。もちろん、そのLive IDを用いて新たにHotmailのアドレスを取得することもできるが、必須ではない。

 だが、Gmailアドレスで取得したLive IDをWindows Phoneに設定しても、そのままではGmailの読み書きはできない。同じパスワードを使っている場合は気付きにくいが、改めてGmailアカウントの設定が必要だ。