Visual StudioとWindows Azure Toolsの環境でアプリケーションを開発するために使う「Windows Azure SDK」に最新版であるv1.6が公開されました。併せて、Windows Azure HPC Scheduler SDKとTraining Kitなども公開されています。

接続証明書の管理などが可能になったSDK 1.6

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 2011年11月15日、Windows Azure SDKの最新版v1.6が公開されました。これによりVisual StudioとWindows Azure Toolsの組み合わせで以下の機能が利用できるようになります。

  • 接続するための証明書(Certification)の管理:証明書作成・管理の自動化、証明書なしでリモートデスクトップ接続が可能になっています。
  • Windows Azure管理ポータルなしで操作可能に:ホステッドサービスの新規作成、ストレージアカウントの作成と管理、ロールのアクティビティログによる管理が可能になっています。
  • より柔軟な開発対応:In-Place Updateの実行、アプリケーション発行時の複数プロファイルを保持、複数サブスクリプションの利用、複数の開発環境の保持が可能になっています。

 なお、これまで「Windows Azure AppFabric SDK」と呼ばれていたものは「Windows Azure Libraries for .NET 1.6」となっています。同時に、Service Bus、Cachingのクライアントライブラリの強化、Queueの機能強化が盛り込まれました。また、SDK 1.6に対応したWindows Azure Platform Training Kitの最新版も利用可能になっています。

 このSDKのアップデートと併せて、Windows Azure HPC Scheduler SDKのリリース、およびHPC Pack 2008 R2アップデートが実施されています。

●関連情報
Now Available! Updated Windows Azure SDK & Windows Azure HPC Scheduler SDK](Windows Azureチームのブログ)
Windows Azure SDK for .NET - November 2011 Release Notes](MSDNライブラリ)
Windows Azure Tools / SDK 最新版ダウンロード&インストール](WebPI経由)
Windows Azure Platform Training Kit - November Update
Announcing the Windows Azure HPC Scheduler and HPC Pack 2008 R2 Service Pack 3 releases!](The Windows HPC Teamのブログ)
HPC Pack 2008 R2 Service Pack 3