昨年、iPhone 4が発売されたとき、アンテナの不具合が集団訴訟に発展するほどの騒ぎとなった。そして今年も、iPhone 4Sで「バッテリーの消耗が激しすぎる」と訴えるユーザーが多く、米Appleはこの問題の対応に追われている。
iPhone 4Sのユーザーからは、1時間軽めに使用した場合でもバッテリー残量が最大で15~20%減少する、夜間にスリープ状態にしていてもバッテリー残量が10~15%減る、などの声が上がっているという。
Appleは、iOS 5のバグが原因としてソフトウエアアップデートを公開した。だが、問題が緩和したユーザーもいれば、消耗度合いが全く変わらなかったユーザーもいた。Appleは引き続き原因の特定に取り組んでいる。なお、米国で大きな影響力を持つ消費者情報誌Consumer Reportsが検証したところ、バッテリーの消費に大きな問題はなかったとレポートしている。
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