第1回の『予習と準備』では、Facebookの開発者として登録するところまでを解説しました。今回は、まず軽いウォーミングアップとして、Graph APIを使用してユーザー情報を取得するところから始めてみましょう。

 実際のプログラムを組む前の段階ながら、FacebookにおけるGraph APIの役割と、その活用方法が見えてくるはず。全体像をまず把握することで、開発作業もかなりスムーズに進むことでしょう。そこからソーシャルプラグイン(Social Plugins)の埋め込みについても解説します。

はじめに覚えよう!
Facebookアプリの開発は、Graph APIのURLの仕組みを知るところから始まる

自分のユーザーIDでオブジェクトIDを確認

 Facebookアプリは、Graph APIのURLに対してSDKを利用してリクエストします。すると、FacebookサーバーからJSON(JavaScript Object Notation)形式のデータがレスポンスとして返ってきます。いわゆるFacebookのアプリは、このJSON形式のレスポンスデータでFacebookの情報を取得します。Facebook上の各オブジェクト(人、写真、イベントなど)には、それぞれIDが割り当てられており、URLにオブジェクトのIDを指定することで、Facebookに保存されている情報を簡単に取得できます。

 では、Glaph APIがどのような働きをするのか。自分のユーザーIDをサンプルに、Graph APIが返すJSONデータの形式とその仕組みを見てみましょう。まず、自分のユーザーIDを取得するためにFacebookページを開き、プロフィールの画像を右クリック(赤枠)して、プロパティを選択します(図1)。

図1●自分のページで写真を右クリックして「プロパティ」を選択します
図1●自分のページで写真を右クリックして「プロパティ」を選択します
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 開いたプロパティ画面の一番上の列に表示された数字(赤枠)の中で「_(アンダーバー)」と「_(アンダーバー)」の間にある数字(赤枠)が、自分のFacebookのIDとなります(図2)。

図2●プロパティ画面の数字で「_」と「_」の間にある数字がFacebookのIDとなります
図2●プロパティ画面の数字で「_」と「_」の間にある数字がFacebookのIDとなります
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