顧客企業の業績推移から何を読み取り、システム提案にどう生かすか?
顧客企業の業績推移から何を読み取り、システム提案にどう生かすか?
[画像のクリックで拡大表示]

 「もっと踏み込んだ提案書を出してくれ」「単なる製品紹介ならばいらないよ」――。顧客企業からこのような苦言を呈されたことはありませんか。いまや、顧客企業から提示された要件に適合したハードやソフトを単に提案するだけでは、顧客企業は満足してくれなくなりました。

 質の高いシステム提案をするためには、情報システムだけでなく、経営戦略上の問題まで把握することが不可欠になっています。その際、顧客企業の置かれている状況を的確に理解する上で重要な情報源になるのが「財務諸表(決算書)」です。6回にわたって財務諸表の分析法と提案への活用法を解説していきましょう。

目次

第1回 顧客へのアプローチ方法が変化提案活動に財務諸表を活用しよう

第2回 損益計算書と外部情報を合わせ顧客の課題をつかみ仮説を立てよう

第3回 業務活動と貸借対照表の関連をとらえ提案の仮説を立てよう

第4回 キャッシュ・フロー計算書から事業の資金の流れをつかもう

第5回 連結財務諸表を使って企業グループ全体を分析しよう

第6回 管理会計の手法を使った業績管理の仕組みを知ろう