ITpro EXPO 2011で講演するサイボウズの青野慶久社長(写真:新関雅士)
ITpro EXPO 2011で講演するサイボウズの青野慶久社長(写真:新関雅士)
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 今年の「ITpro EXPO AWARD 2011」の大賞に選ばれたのは、サイボウズの業務アプリ開発用PaaS「kintone(キントーン)」です。実は3年前の「ITpro EXPO AWARD 2008」でもサイボウズのグループウエア「ガルーン2 次期版」が大賞を受賞しています。

 サイボウズが設立されたのは1997年8月8日のこと。そしてベストセラーのグループウエアソフト「サイボウズOffice」をインターネットで販売し始めたのは同年10月10日でした。そこから急成長して2000年には東京証券取引所マザーズに上場、2002年には設立からおよそ4年半で東証 市場第二部への上場を果たしています。

 サイボウズOfficeが生まれ、サイボウズという会社が成長していく過程では、驚きや感動、失敗、迷いなど、様々な出来事があったようです。その裏話を同社の青野慶久社長自らが連載『青野社長直伝 グループワーク マル得活用術』で綴っています。そこから、サイボウズの軌跡をたどってみましょう。

「サイボウズOffice」誕生までの裏話

パソコン少年の就職先は「メールもパソコンもない職場」

自前でMacを会社に持ち込み、いつしかシステム管理者へ

MacにするかWindowsにするか、それが問題だ

暴走する情報システム管理者

グループウエアとの出会いと挫折

Webアプリケーションとの感動的な出会い

売れなかったWebアプリケーション

サイボウズ株式会社、成長の裏話

運命のダウンロード販売開始 --- ターゲットは情報システム部門ではなく

まずは「目立つ」。それが広告戦略

インターネットが可能にした双方向な要件定義

会社は伸び、人が増え、そして問題が起こる

上場はゴールか、それともスタートか

上場後に待っていたのは、ビジネスモデルの崩壊だった

事業部を分け、そしてまた疲弊する

新機能を選択するときの判断基準

ソフトウエア企業が個人商店から脱皮するとき

ソフトウエア・メーカーとして、ソフトウエア・ユーザーとして