ネットを利用したITビジネスは多岐にわたりますが、そこで発生するトラブルや、関係する法律もまた多岐にわたります。連載『IT法務ライブラリ』の中から、デジタルコンテンツの著作権、ネットオークション、電子マネーなど、みなさんの日常生活にかかわる話題を選んで紹介します。
著作権の間接侵害
家庭でテレビ番組の録画予約をするのは合法だが、企業がテレビ録画予約サービスを提供すると違法になる。ここには“カラオケ法理”も絡んでいる――。パソコンやスマートフォンからデジタルコンテンツを楽しむ人が増えていますが、コンテンツの提供側も利用側も著作権の侵害には注意してください。
録画予約サービス等における侵害行為の主体は提供側かユーザー側か
カラオケ法理のポイントは「管理・支配の要件」「営利目的の要件」
ネットオークションをめぐる法律問題
ITビジネスには、民法をはじめ様々な法律が関係していますが、ネットオークションビジネスには「古物営業法」というちょっと意外(?)な法律が関係しています。古物営業法には、ネットオークション事業者特有の義務が規定されています。
電子マネーなどの資金決済
みなさんは「Edy(エディ)」「Suica(スイカ)」「WAON(ワオン)」「nanaco(ナナコ)」などの「電子マネー」を利用しているでしょうか。こうした新しい資金決済事業の成長に合わせ、新しい法律も登場しています。
個人情報の取り扱いをめぐる法律問題
本田技研工業やSony Computer Entertainment America、SQUARE ENIXなどで、サイバー犯罪により大量の個人情報が盗まれる事件が相次いでいます。漏洩したときの責任や事故対応など、個人情報保護法の観点から知っておくべきことがあります。