スマートフォンの登場によって影響を受けるのはフィーチャーフォンだけではない。パソコンも影響を受けることが、前回の調査結果(PC利用時間平均約90分減)からも明らかになった。前回の調査では、図1のように自分専用で使える個人所有のPC(個人用PC)のユーザーの回答からもPC利用時間の減少がうかがえた。スマートフォンがPCに与える影響の大きさが分かる。

図1●スマートフォンの所持によるパソコン利用での変化

 一方、PCの利用頻度が減ったとはいえ、ユーザーのPCに対するニーズが消滅するわけではないことも、前回の調査によって確認できた(図2)。個人用PCだけでなく、家族や同居者との共用PCを含めて、仕事以外でPCに接触のあるユーザーに「PCとスマートフォンの使い分け」を聞いたところ、76.8%が「使い分けている」と回答。ユーザーにとって、PCが必要な情報機器であることが確認できる。なお、前回の調査で家族や同居者を含め、仕事用以外のパソコンを持っていないユーザーは6%だったが、今回の調査では5%だった。

図2●スマートフォンとパソコンを使いわけているか

 今回はこうした前回の結果を踏まえ、スマートフォンがPCに与える影響をさらに詳しく調べるため、PCのタイプ別(デスクトップ/ノート型、個人所有、共用)のスマートフォン利用者動向の違いや、ユーザーにとって各デバイスがどのような存在かについて調査した。調査方法はスマートフォンのユーザーが、スマートフォンから回答する手法であるスマホリサーチ(関連記事)を利用。有効回答数は805件(前回調査は902件)である()。

調査概要スマートフォンとパソコンに対する意識と行動比較
主催モバイルマーケティング・ジャパン、ネットマイル
対象ユーザー「スマホリサーチ」パネル(共通ポイントプログラム「ネットマイル」会員約450万人の中から抽出したスマートフォンユーザー)
調査期間2011年10月15日~18日
方式インターネット調査(回答はすべてスマートフォンから得たもの)
有効回答数805