図1●Web PIのダウンロードページ
図1●Web PIのダウンロードページ
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 前回は、Microsoftが提供する「Web Platform Installer」のメリットと、オープンソースアプリケーションの開発運用ツールである「WebMatrix」を紹介しました。

 論より証拠、ここからは実際にWeb PIを利用して、PHPで動作するブログアプリ「WordPress日本語版パッケージ」をインストールしてみましょう。Web PIはMicrosoftのページ「Download the Microsoft Web Platform」から入手できます(図1)。

[1]Web PIをインストールする

図2●Web PIのインストール選択画面
図2●Web PIのインストール選択画面
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 Web PIそのもののインストールは普通のWindowsアプリと同じです。特に迷うところはないでしょう。ダウンロードしたwpilauncher.exe(2011年11月上旬時点では、wpilauncher_3_10.exe)をダブルクリックすると*1、インストール可能な製品リストをダウンロードした後、図2のようなインストール選択画面が起動します。

[2]インストールオプションを設定する

図3●[オプションの変更]ダイアログ
図3●[オプションの変更]ダイアログ
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 インストール選択画面の下、[オプション]リンクからインストールオプションを確認しておきましょう。[オプションの変更]ダイアログ(図3)では、使用するWebサーバーや言語の設定ができるようになっています。

 ここで少しだけ気にしておきたいのはWebサーバーの設定です。Web PIではアプリケーションを動作するためのWebサーバーとして、IISとIIS Expressに対応しています。IISは言わずと知れたWindows標準のWebサーバー、IIS Expressはその互換サーバーです。IIS 7.5と互換性を持ちながら、起動に管理者権限を必要とせず、手軽に利用できるのが特徴です。開発目的でのインストールであれば、まずはIIS Expressを利用しておくようにすればよいでしょう。ここでIIS、IIS Expressいずれを選択するかによって、自動的にインストールされるソフトウエアも変化しますので、要注意です。

[3]インストールするパッケージを選択する

図4●WordPress日本語版パッケージを選択
図4●WordPress日本語版パッケージを選択
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 [オプションの変更]ダイアログを閉じたら、最初のインストール選択画面で「WordPress日本語版パッケージ」を追加しておきましょう(図4)。ダイアログ上の[アプリケーション]リンクを選択すると、インストールできるアプリケーションの一覧が表示されます。ダイアログの左にはカテゴリが並んでいますので、[ブログ]を選択してリストを絞り込んでおくと、目的のソフトウエアが見つけやすくなります。

 インストールするパッケージの選択には、製品名の右側の[追加]ボタンをクリックします。いったん選択したパッケージを解除するには[削除]ボタンをクリックしてください。また、インストール済みのパッケージは[インストール済み]というラベルが表示されているはずです。

 インストールに際して、合わせてインストールされる依存ソフトを確認するには、ダイアログ左下の[インストールするアイテム]リンクをクリックします。先ほども述べたように、WebサーバーとしてIIS、IIS Expressいずれを選択するかによって、インストールされるソフトウエアも大きく変化します(表1)。IISを選択している場合にはIISの依存コンポーネント一式が、IIS Expressを選択している場合にはIIS Express本体と共に開発環境であるWebMatrixや、開発を目的としたソフトウエア一式が、それぞれインストールされることが確認できるでしょう。

表1●インストールオプションによる依存ソフトウエアの違い。IISを選択した場合は本番環境での動作に必要なソフトウエアが、IIS Expressを選択した場合は開発に必要なソフトウエアがインストールされる(バージョンは2011年1月末時点のもの)
表1●インストールオプションによる依存ソフトウエアの違い。IISを選択した場合は本番環境での動作に必要なソフトウエアが、IIS Expressを選択した場合は開発に必要なソフトウエアがインストールされる(バージョンは2011年1月末時点のもの)
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