これまで本連載では、Internet Explorer(IE)9やOfficeといったIS12Tの主要な機能を検証してきた。今回はWindows Phoneにおけるデジタルコンテンツ活用の中心となる、Music+Videosハブを取り上げる。なお、記事作成の都合上、画面写真の一部についてはモザイク処理を施していることをご了承いただきたい。
Music+Videosハブとは?
Music+Videosハブは、Windows Phoneの特徴的な「ハブ」の一つで、前バージョンであるWindows Phone 7から搭載されている。このハブには音楽や動画を再生したり、管理するための機能が集約されている。また、マイクロソフトのオンラインストアである「Zune Marketplace」にアクセスする機能もある。
これらの機能を理解するために、まずはWindows PhoneとZuneの関係について簡単に説明しておこう。
Zuneはもともと、Microsoftによる音楽プレイヤーとして発売された。AppleのiPodに対抗する位置付けの製品群で、ハードウエアのプレイヤーであるZune本体、デスクトップ用の管理ソフトウエアであるZune Software、そしてMicrosoftが運営するオンラインストアであるZune Marketplaceで構成されている。これらはそれぞれ、AppleでいうところのiPod本体、iTunes、iTunes Music Storeに対応している。
Windows PhoneのMusic+Videosハブでは、Zuneで実現していたこれらの機能がほぼ丸ごと統合されている(図1)。
なお、Zune SoftwareはWindows版しかリリースされていないが、Mac OS用にWindows Phone 7 Connectorというアプリが用意されている。