ITpro EXPO AWARD 2011の大賞に輝いたのは、サイボウズが11月にリリース予定の「kintone(キントーン)」だ。企業向けの業務アプリケーション開発基盤となるPaaS(Platform as a Service)である。
あらかじめ用意されたパーツをドラッグ&ドロップ操作で配置、プログラムを書くことなく作業依頼フォームや進捗管理システムなどのクラウドアプリが作成できる(写真1)。従来はシステム開発会社に発注していたようなアプリを、現場で作ってすぐに運用できるのが魅力だ。
ドラッグ&ドロップでクラウドアプリ開発
kintoneのアプリ作成手順は、(1)まず、トップページで「アプリを作成する」ボタンをクリック、(2)アプリ名を入力して「作成する」をクリックすると、フォーム作成画面(写真1)が開く。(3)フォーム作成画面の左側に並んでいるバーツを右のフォームにドラッグ&ドロップで配置する。(4)フォームを保存し、「運用を開始する」ボタンをクリックすると完成だ。
完成したアプリは、kintoneのトップページにアイコンが表示される。全文検索機能やユーザー同士でコメントをやり取りするコミュニケーション機能(写真2)などを実装することも可能だ。アンケートの集計結果なども、簡単にグラフ化することができる(写真3)。