写真●GDC御殿山の外観。写真提供:TIS
写真●GDC御殿山の外観。写真提供:TIS
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 TISが東京都品川区に建設、今年4月に運営を開始した「GDC御殿山」は、同社にとって10カ所目(国内9カ所、海外1カ所)のデータセンターとなる(写真)。特徴は、センターの立地と床面積の広さだ。

 立地はJR山手線の最寄り駅から歩いて10分ほどの場所。私鉄、地下鉄を含め四つの駅から徒歩15分圏内である。また「万一、電車が利用できない状況でも、都心からは、歩いてもセンターに移動できる」(IT基盤サービス本部 IT基盤サービス第1事業部 IT基盤サービス第1営業部 主査 高村泰生氏)。建物のあるエリアは、東京都の評価による地震の地域危険度特性で、危険度が最も低い場所という。建物には、積層ゴム、弾性すべり支承の2種類の免震装置を設け、地震に備える。

3000ラックを収容できる

 建物の延べ床面積は2万平方メートルで、約3000ラックを収容可能。1ラックに多くのサーバーを格納できるように、サーバールームの床の耐荷重を1平方メートル当たり1500kgにしてある。1ラック当たりの供給電力は標準で6kVAだが、より多くの電力が必要なケースに備え、12kVAの電力を供給するスペースも用意した。

 TISは2011年秋にも、同社のクラウドサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」の基盤をGDC御殿山にも設置する。IaaSとPaaSからなるこのサービスは、専用のポータルから仮想マシンの作成やコンピュータリソースの追加などの設定が可能で、最短5分で稼働できるのが特徴だ。

基本情報
●名称:GDC御殿山
●場所:東京都品川区
●最寄り駅:要問い合わせ
●料金:要問い合わせ