写真●富山市に開設した新データセンターの外観。写真提供:パワー・アンド・IT
写真●富山市に開設した新データセンターの外観。写真提供:パワー・アンド・IT
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 北陸電力とインテックが共同出資で設立したパワー・アンド・ITのデータセンターが2011年5月末に竣工、6月からサービスを開始した(写真)。富山市南部の約6000平方メートルの敷地にあり、地上4階建て、約6300平方メートルの総床面積を持つ北陸最大級のセンターである。大庭正幸社長は「北陸電力グループが持つ電源や耐震に関する知見と、インテックグループのシステム構築、データセンター運用技術などを結集させた」と自信を見せる。

 データセンターで提供するサービスは、機器の設置面積とセキュリティレベルに応じて3種類ある。(1)サーバーラック単位で提供する「ハウジング」、(2)ケージ(柵)で囲まれたスペース単位で提供する「ケージング」、(3)仕切られた専用の部屋単位で提供する「コロケーション」だ。これに、インターネット接続サービス、バックアップや障害時の運用・保守サービスなどをオプションで組み合わせる。

太陽光発電、LED照明で節電

 災害への対策にも注力している。建屋は、5種類の基礎免震装置を設けたほか、敷地を高台に造成。1階の床は敷地から0.7メートル高くしており、水害に強い構造となっている。

 商用電源は高圧2系統の受電とともに、N+1構成による48時間連続運転可能な非常用発電機、UPS(無停電電源装置)を備えた。省電力性も追求。外気で建屋内を冷却する設備やLED照明などを採用し、省エネルギー性を高めた。太陽光発電を取り入れ、自然エネルギーの活用も図っている。

基本情報
●名称:パワー・アンド・ITデータセンター
●場所:富山県富山市
●最寄り駅:要問い合わせ
●料金:要問い合わせ