画面●ベライゾン ビジネスのデータセンターサービスを紹介するサイト
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 ベライゾン ビジネスは、世界20カ国で200のデータセンターを運営している(画面)。多国籍企業が主な顧客で「世界のどこでも同じように利用できる」(テクニカルソリューション本部 副本部長 生田隆由氏)。

 アジア地区では、香港にあるチュンワンデータセンターが中核拠点である。日本を含めたアジア全体をカバーするシステムを構築する場合や、日本のセンターと連携して災害対策を行う用途に最適という。

 同センターでは、空調などの機械系統は複数台のうち1台が停止しても利用を継続できる「N+1」の冗長構成を採用。電源関連の設備はシステムの要素全体を二重に用意する完全冗長構成にしている。サーバーラックは奥行きが1200ミリ。一般的なものより深いので、ラック背面の配線がしやすく、放熱効果も高い。ラックの電源容量は3kVAと6kVAなどが利用可能だ。

2種類のクラウドサービス

 ネットワーク事業者である同社は、ネットワークサービスの豊富さも強みである。自然災害などで複数のケーブルが切れても通信を維持できるメッシュ状のネットワークを採用している。

 このネットワークと世界各地のセンターを利用して同社は「CaaS(Computer as a Service)」と総称するクラウドサービスを展開中だ。物理あるいは仮想サーバー上にOSまでセットアップして提供するサービスと、VMwareの仮想環境を提供するサービスがある。チュンワンセンターでは、前者を現在提供中で、後者を2011年内に始める計画という。

基本情報
●名称:チュンワンデータセンター(香港)
●場所:香港新界チュンワン
●最寄り駅:MTRチュンワン駅
●料金:1ラック当たり月額3500米ドル~