TVがメディアの主役だった時代にはTVの視聴率やCMのGRPが重要な指標とされ、Webマーケティングの世界ではPVや訪問者数が重視されてきた。そして、ソーシャル時代の今、これに変わる指標として注目されているのが「情報共有数」だ。これは、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏による“情報共有の総量は年々2倍に増える傾向にある”という“Law of Information Sharing”によるものだ。

 今後はWebサイトのユーザー数よりも、この情報共有数に着目すべきだという。Facebookの情報共有数は、「近況アップデート」、「写真を追加」、「いいね!」などの数で示される。中でも、企業のFacebook担当者として気になるのは、やはり「いいね」の数とアクティブユーザー数だろう。

 日本でも等比級数的にユーザー数を増やしているFacebookの中で、日々、確実に「いいね」を集めているFacebookページがある。その「いいね」ランキングのトップランカー達は、Facebookの導入・運用にあたり、どのような目標設定を掲げ、実践しているのか。トップランカーの生の言葉の中から、様々なヒントを受け取っていただきたい。

目次

松岡 清一
FIXER 代表取締役社長
証券会社システム、自治体情報化コンサルティングを経て、インターネット事業へシフト。2009年11月にWebコンサルティングファームの株式会社FIXERを立ち上げ、現状分析から企画立案、要件定義、情報デザイン、システム構築、運用までのトータルプロデュースを行っている。インターネットインフラを「日本の水道のように」安心して自由に使えるものにすることを目標に、高画質動画配信サイトをはじめ、良質なコミュニケーションを実現するための低コスト高パフォーマンスなシステム基盤の構築を提案し続けている。2011年8月には、Windows Azureの導入・運用サポートサービス「cloud.config(クラウドコンフィグ)」をスタート。