最近、新聞やテレビで注目を集めているプログラミング言語に、米MITメディアラボが開発した子供用ビジュアルプログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」がある。

 Scratchのスローガンは、「simplicity(単純さ)」であり、そこには混じり物を排したプログラミングの基本概念の“本質”が残っている。また、子供だましではない“本物”のプログラミング環境を示すことで、子供たちに実際に使ってもらうことを狙っているのも大きな特徴だ。

 そこで、プログラミングに関係する重要な考え方についてScratchを通して見ていきながら、考え方の本質について考えてみよう。