NTTドコモは、ITpro EXPO 2011の展示会の中にあるスマートフォン&タブレット2011秋にブースを出展。同社の最新端末についてタッチ&トライコーナーを設置すると同時に、スマートフォンを実ビジネスで利用するためのサービスを展示する。モバイル環境を前提としたクラウドやセキュリティなど、キャリアならではのサービスをデモを交えながら来場者が実感できる環境を用意する。


写真1●NTTドコモのブースイメージ

 NTTドコモが展示するのは、スマートフォンとタブレットを企業のビジネスシーンで、どのように使っていくかというソリューションである。具体的には、(1)モバイルグループウエア、(2)スマートフォン遠隔制御サービス、(3)モバイルセキュアデスクトップ--の3つを中心に展示する。今回は、ITpro EXPO展示会の中にあるスマートフォン&タブレット2011秋にブースを設置(写真1)。来場した人に実際に触ってもらって、その便利さを体感してもらう。

運用管理をドコモに任せられるグループウエア

 (1)のモバイルグループウエアは、スマートフォンやタブレットから利用することを想定したクラウド版のグループウエアである。主に中小企業をターゲットに、NTTドコモのデータセンター上にグループウエアのサービスを用意。専任の管理者がいないような会社でも、データのバックアップや稼働状況監視といった運用管理を、すべてNTTドコモに任せられて、すぐに利用できるのがメリットだ。利用に当たっては、1ユーザー単位で契約して課金される。

写真2●モバイルグループウエアのメニュー画面
写真2●モバイルグループウエアのメニュー画面
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 モバイルグループウエアでは、メール、スケジュール、ドキュメント管理、ToDo、伝言メモ、住所録、営業日報--といった機能を提供する(写真2)。なお、メールについては、これまではメールサーバー本体の機能を提供せず、ユーザー企業が社内あるいはクラウド上に用意しているメールサーバーについてのゲートウエイ的な機能を用意しているだけだった。それを今回のITpro EXPOに合わせて、NTTドコモのデータセンター上に独自のメールサーバー環境を提供できるようにする。

 単純なメールやスケジュール管理ではなく、他の機能と連携して使えるのも、モバイルグループウエアの特徴である。例えば、新しいスケジュールを作成するときに。プロジェクターなどの付帯設備についても同時に予約できる。また、日本独自の営業日報の機能も用意し、出先のスマートフォンやタブレットから訪問先や相手、打ち合わせの内容といった情報を入力できる。

 今回の展示ブースでは、スマートフォンやタブレットに加え、パソコンも用意。それぞれの環境で実際に触って試してみながら、別の端末に即座に通知が言ったり、そこからすぐに電話をかけられるといった、スマートフォンやタブレットを使うことで出先でも会社の情報にすぐにアクセスできる様子を見せる。