中学生・高校生が開発したiPhone/Androidアプリのコンテスト「アプリ甲子園」(主催、ディーツー コミュニケーションズ)の決勝イベントが2011年9月18日、開かれた。最終選考に残った11作品を「企画力」と「実装力」の両面で評価し、優勝作品と準優勝作品を選出した。アプリ内容もプレゼンテーションも高水準の作品が多く、会場に居合わせた大人達に大きな刺激を与えた。

写真1●「アプリ甲子園」決勝に臨んだ中高生11チーム
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優勝は動態視力を鍛える「秒速数ミリメートル」

 優勝作品は、百々健人(どど けんと)氏(桐蔭学園中等教育学校6年、高校3年に相当)の「秒速数ミリメートル」(Androidアプリ)である。スマートフォンの画面上で動く球体の速度を当てるゲームアプリで、動体視力を鍛えることを意図している。機種により画面の解像度が微妙に異なることに対応し、画面表示の縮尺を微調整する機能も備えている。動体視力を鍛えるゲームという企画、ワイヤーフレーム風のシンプルなデザイン、ていねいな実装と、各面で高い評価を得た。本作品は、今後Android Marketへの公開を検討しているという。

写真2●優勝作品「秒速数ミリメートル」の画面
画面上を動く球体の速度を当てる。動体視力を鍛えることを意図したゲーム
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写真3●Android端末により画面解像度や実寸法が異なることを配慮した
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