アンケートでは、各メーカーのユーザーがどの部分を評価しているかを検証するための指標として、「性能・機能」「操作性・使い勝手」「デザイン」「コストパフォーマンス」の満足度を聞いた。まずはノートパソコンの結果を見ていこう。
性能・機能では、処理性能、ディスプレイの画質、バッテリー駆動時間などパソコンの基本的な性能に対する評価を聞いた。1位となったのはパナソニック(図5)。2位と比べて1ポイント以上の大差をつけた。
表には掲載していないが、性能や機能について、さらに細分化した項目の満足度も聞いている。パナソニックはバッテリー駆動時間の評価が高く満足度は5.67となり、10社平均の0.89を大きく上回った。2位の東芝はテレビ映像の表示品質や音質の評価が高かった。
操作性・使い勝手でもパナソニックが1位となった(図6)。本体の重さに対する評価が高く、満足度は6.55で、続くメーカーに約3ポイントの差をつけた。2位となったのはレノボ・ジャパンで、キーボードに対する評価が高かった。
デザインではソニーが1位となった(図7)。「派手すぎず、質感の高い塗装で、自分の好みの色が選べたので、大変満足」(40代男性)と支持するユーザーの声は多い。2位はパナソニック。「基本となるデザインが何年も変わらず、完成度の高さを感じる」(50代男性)と愛着を感じているユーザーもいる。
コストパフォーマンスでは、レノボ・ジャパン、アスーステック・コンピューター、日本エイサーなど上位に海外メーカーが並んだ(図8)。レノボ・ジャパンはLenovo Gシリーズなど格安ノートのほか、ThinkPadと比べて廉価なThinkPad Edgeシリーズをそろえたことなどで評価を得た。アスーステック・コンピューターは、回答者の中でネットブックEeePCのユーザーが多い。購入金額で5万円未満と回答したユーザーは69.2%と最も多かった。