ジャンル:デスクトップ共有ソフト ライセンス:個人利用に限り無償 作者:ドイツのTeamViewer社 URL:http://www.teamviewer.com/ja/ |
TeamViewerは、遠隔地にあるパソコンのデスクトップ環境をネットワーク経由で共有するためのソフトである。iPhoneやiPadにも対応し、これら端末からLinuxのデスクトップ環境にアクセスして遠隔操作できる。
TeamViewerを使うと、遠隔地にある2台のパソコンで一つのドキュメントを共同で編集したり、パソコンの操作に不慣れなユーザーを遠隔地からサポートしたりすることが可能になる(写真1)。自宅や会社のパソコンにあらかじめTeamViewerをインストールしておけば、外出先からネットワーク経由で遠隔操作するといった使い方も可能だ。ドイツのTeamViewer社が開発した。個人用途に限って無償で利用できる。
LinuxのほかWindows、MacOS、iOSで動作する。LinuxのパソコンからWindowsやMacOSのパソコンを操作したり、逆にWindowsやMacOSのパソコンからLinuxのパソコンを操作したりできる。米Apple社の音楽プレーヤー「iPod touch」やスマートフォン「iPhone」、タブレット端末「iPad」からも操作可能だ。
以下では、Ubuntu 10.10 Desktop 日本語版の環境を想定して説明する。用意するパソコンは、デスクトップ環境の共有をテストするだけであれば1台で十分だが、可能なら「遠隔操作される側のパソコン」と「遠隔操作する側のパソコン」の2台を用意してほしい。仮想化ソフトを使った仮想的なパソコンでも構わない。
インストール
パッケージは、TeamViewer社のWebサイトからダウンロードする。今回はUbuntuへのインストールを想定しているので、deb形式のパッケージをダウンロードする。
$ wget http://www.teamviewer.com/download/teamviewer_linux.deb
上記の「wget」コマンドがうまくいかないときや、Ubuntu以外のディストリビューションにインストールするときは、Webブラウザで以下のURLにアクセスして手動でダウンロードする。
http://www.teamviewer.com/ja/download/index.aspx
ダウンロードが完了したら、次のコマンドを実行してパッケージをインストールする。ダウンロード先フォルダ(ここでは「/home/node-01」)は各自の利用環境に合わせて変更する。
$ sudo dpkg -i /home/node-01/teamviewer_linux.deb
以上でインストールは完了した。もう1台のパソコンにも、ここまでの手順に沿ってTeamViewerをインストールしておこう。