Rubyでマルチプラットフォーム対応モバイルアプリケーションを開発できるオープンソースソフトウエア「Rhodes」を解説する連載。第2回となる今回は、Rhodesの開発環境の構築と、「名前・住所・電話番号・メールアドレス」などの登録ができる簡単な名簿管理アプリケーションを作成してみる。
それでは早速、必要な環境の構築から始めよう。
必要な環境
Windows、MacOS X、LinuxとそれぞれのOSで開発することができるが、本連載ではWindowsを対象として環境構築を行う。また、対象とするプラットフォームはAndroidとする。
・OS
Windows XP/Vista/7
・必須アプリケーション
JDK 1.6.0_2以降
make 3.80以降
Ruby 1.8.7以降
RubyGems 1.3.4以降
AndroidSDKなどの各プラットフォーム用SDK
Rhodesのインストール
RhodesのインストールにはRubyやmakeコマンドなどをインストールする必要があるが、Windowsの場合は「Instant Rhodes」というインストーラが用意されており、JDKと各プラットフォームのSDK以外はインストーラによって簡単に導入することができる。インストーラはRhodes公式サイトからダウンロードすることができる。ファイルのダウンロード終了後、インストーラーのウィザードにそってインストールを行う。
・ダウンロードURL:
http://rhomobile.com/instant-rhodes
※URLをクリックするとすぐにダウンロードが始まる
・ファイル名
instant_rhodes_3.0.2-p1.exe(8月24日現在)
既にRubyの環境が構築されている場合、環境が上書きされる恐れがあるので、インストール時に環境変数やインストール先を変更する。