ソニー・エリクソン モバイルコミュニケーションズ製のAndroidスマートフォン「Xperia acro」は、各社の夏モデル携帯電話のなかでも一番人気になると見込まれている製品だ。Xperiaシリーズの最新機種で、ワンセグ、FeliCa(おサイフケータイ)、赤外線など、日本の携帯電話でおなじみの機能を網羅した高性能モデルに仕上がっている。
Xperia acroは、従来モデルを販売してきたNTTドコモに加え、新たにauからも投入されることになったのがトピックだ。すでに大人気となっている薄型モデル「Xperia arc」と比べてどのような点が進化したのか、NTTドコモとau向けのモデルで相違点があるのかなど、気になる部分をいち早くレビューしたい。
基本性能はXperia arcと同等ながら、厚さと重量がやや増加
Xperia acroは、NTTドコモの春モデルとして2011年3月に投入された「Xperia arc SO-01C」に日本市場向けの機能を盛り込んだモデルだ。NTTドコモ向けは「SO-02C」、au向けは「IS11S」という型番が付けられている。
基本的な性能は、Xperia arcと変わらない。Android 2.3に1GHzのCPU、4.2型のディスプレイ、有効画素数810万画素のカメラといったスペックは、Xperia arcからそのまま継承された。
デザインも従来のものを踏襲しているが、変化しているのが厚さと重量だ。Xperia arcは、厚さ約10.9mm(最厚部約11.4mm)、重量約118gであったが、Xperia acroは厚さ約11.5mm(最厚部約12.3mm)、重量約135gと、やや厚く重たくなっている。それゆえ、Xperia arcで特徴的だった背面の曲線がなくフラットになるなど、手に持った時の印象は大きく変わった。