Androidスマートフォンを便利に使っているけれど、もっと深く使いこなし、自在に操れるようになりたい。Androidスマホは持っていないけれど、どんな魅力があるのか味わってみたい―。
そんなAndroidオーナー(予備軍)の皆さんのために当コラムは生まれました。ITpro記者にして日々Androidガジェットを弄り倒している2人の隊員(斉藤 栄太郎、高槻 芳)が、操作のキホンからちょっとマニアックな設定術、仕事にプライベートに役立つアプリのレビューなど、Androidの魅力的な世界をくまなく探検して報告します。
初回となる今回は、スマホ操作のすべての起点になる「ホーム」を触りながら、ここで何ができるのかを調査していきます。最終的に、ホームの雰囲気を自分流にカスタマイズするための方法も説明します。Androidでは、ホームの画面デザインやユーザーインタフェースまでも、自在にカスタマイズできるのです(写真1)。この徹底した自由度の高さこそ、ライバルのiPhoneやWindows Phoneにない醍醐味と言えます。
なお本記事では、筆者が所有するAndroidスマホのなかで、KDDI(au)の「HTC EVO WiMAX ISW11HT」(台湾HTC製)を対象に調査しました。Androidの操作方法は機種によって異なり、EVO WiMAXもメーカー独自のものになっています。とはいえ、どのメーカーでも基本的な手順に大きな違いはありません。
では端末本体の電源ボタンを押して、ホームの画面を表示させましょう。ホームはアプリをワンタッチ起動するためのショートカットを配置できるなど(詳しくは後述)、普段皆さんが使っているパソコンの「デスクトップ」によく似た場所と言えます。画面の上部には、端末の情報を集中表示する「ステータスバー」が配置されます。画面の下部には、インストールされているアプリを一覧するための画面や電話機能などを呼び出すためのアイコンが表示されています。
Androidのホームの特徴の一つに、基本的にマルチウィンドウになっていることが挙げられます。試しに、現在表示されているホーム画面を指で左か右にスライドすると、隣の画面に移動できるはずです。
ただしいくつの画面を利用できるかについては、Androidスマホによって少々異なります。EVO WiMAXで試してみると、最初の画面に加えて左右に3画面ずつ、全部で7個の画面を利用できるようになっていました(写真2)。