2011年10月から適用されるWindows Azure Platformの新しい料金プランが発表されました。無料使用プランの利用枠が拡大される一方で、導入特別プランは90日間限定の提供となります。それ以外に、Azureストレージを分析する新ツールが公開されたほか、サードパーティから新しい支援サービスも発表されています。
Windows Azure Platformの新利用プランをアナウンス
2011年8月15日、2011年10月から適用されるWindows Azure Platformの新しい利用プランと課金システムがアナウンスされました。主な変更点は、XSインスタンスの課金方法、無償利用プラン、データ転送区分--などです。
まずXSインスタンスについては独自課金システムを廃止し、XSインスタンス×3=Sインスタンス×1として換算することになりました。これにより、XSインスタンスが約20%の値下げとなります。そして、各プラン内で用途に合わせてXS~XLまでインスタンスのサイズを選択できるようになります。
これまで提供されていたAzureを無償使用できるプラン(Windows Azure Platform導入特別プラン、Microsoft Cloud Essentials Pack、MSDN SubscriptionのProfessional、Premium)については無償枠が拡大されます(以下の表)。ただし、現行のWindows Azure Platform導入特別プランは2011年9月末で終了し、10月以降は90日間限定の提供となりますのでご注意ください。この移行措置として2011年8月から、導入特別プランの無償提供内容におけるSインスタンスの無償利用時間が25時間から750時間に拡大されています。2011年8月および9月は、XSインスタンス750時間とSインスタンス750時間の両方が利用可能です。2011年10月以降は、Sインスタンス750時間分のみが無償となります。
利用プラン | 2011年9月末まで | 2011年10月以降 | ||
---|---|---|---|---|
XS | S | S | XS 換算 | |
導入特別プラン | 750 時間 | 750 時間 | 750 時間 | 2250 時間 |
Microsoft Cloud Essentials Pack | 750 時間 | 25 時間 | 375 時間 | 1125 時間 |
MSDN Subscription (Professional) | 750 時間 | - | 375 時間 | 1125 時間 |
MSDN Subscription (Premium) | 1500 時間 | - | 750 時間 | 2250 時間 |
MSDN Subscription (Ultimate) | - | 1500 時間 | 1500 時間 | 4500 時間 |
また、データ転送に関しても変更がありました。地域の切り分けが、北米/ヨーロッパ/アジア太平洋という区分から、Zone1(北米およびヨーロッパ)/Zone2(その他地域)の2地域に変更されます。また、各プランに含まれるデータ転送量をCDNに割り当てることも可能になります。
●関連情報
[Announcing Simplified Data Transfer Billing Meters and Swappable Compute Instances](Windows Azureチームのブログ)