第3回までは、スマートフォンがスマートフォンユーザーに与える影響を取り上げ、情報収集/発信や購買行動にまで変化が及んでいることを見てきた。第4回は、現在のスマートフォンユーザーとその他の消費者には、どのような違いがあるのかという視点でデータを見ていく。
インフルエンス力、情報感度が高いスマホユーザー
図1~図4は、一般のインターネット調査(表1)と、今回のスマートフォンユーザー向け調査で得られた回答者のインフルエンス力や情報アンテナ力を比較をしたものである。「多少のリスクはあっても、新しい商品はとりあえず試す」「多くの場で会った人との人脈がある」という項目について「そう思う」という回答では5~10%、「SNS、掲示板、ブログ、個人サイトなどで自分の意見を出す」「ニュースやトレンド、社会の動向に関心が高い」については約15%、スマートフォンユーザーが一般ユーザーに比較して高い結果となった。
調査概要 | パソコンユーザーの実像に関する調査 |
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主催 | モバイルマーケティング・ジャパン |
対象 | 「インターネットリサーチ」パネル(共通ポイントプログラム「ネットマイル」の会員約250万人の中から抽出したユーザー) |
実施期間 | 2011年4月5日~2011年4月7日 |
方式 | インターネット調査(回答はパソコンから得たもの) |
有効回答数 | 600 |
このアンケート結果を見ると、総じて現在のスマートフォンユーザーは人脈が広く、情報発信力が高い。つまりインフルエンス力があり、さらに商品・サービス・社会トレンドへの関心が高いことが分かる。第2回でも挙がった通り、スマートフォンユーザーの“アーリーアダプター”的な傾向がこのデータからも見てとれる。