通信事業者との契約が不要のAndroid 3.0/3.1搭載タブレットPCが続々と出荷されてきている。どの機種もCPUに1GHz動作のNVIDIA Tegra 2を搭載。メモリー容量は1Gバイトである。グラフィカル性能が必要なAndroid 3.0/3.1に適したハードになっている。
通信事業者以外から初となるAndroid 3.0/3.1(コードネーム:Honeycomb)搭載のタブレットPCが出荷された。2011年6月25日に台湾ASUSTeK Computer社の「Eee Pad Transformer TF101」(写真1)が、同年7月1日に日本エイサーの「ICONIA TAB A500」(写真2)が発売。さらに、東芝が7月下旬にAndroid 3.1搭載の「レグザタブレット AT300/24C」(写真3)の出荷を開始する。
それぞれのハードウエア仕様は表1の通り。どの機種もほとんど同じハードウエア構成だ。
CPUは米NVIDIA社の、「Cortex-A9」のデュアルCPUコアを搭載した「NVIDIA Tegra 2」。メインメモリーは1Gバイトを備える。内蔵ストレージはeMMC(Embedded MultiMediaCard)規格に準拠したフラッシュメモリーで、TF101が32Gバイト、A500とAT300/24Cが16Gバイトである。
液晶パネルは、LEDバックライト付きの10.1インチ・マルチタッチスクリーン。解像度は、1280×800ドット。無線インタフェースは、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth V2.1+EDR。前面にTF101が120万画素、A500とAT300/24Cが200万画素のWebカメラを、背面に500万画素のWebカメラを搭載する。
このようにハードウエアが似ているのは、Android 3.0のリファレンス(手本となる)ハードウエアにNVIDIA Tegraが採用されているためであろう。NVIDIA Tegra 2は、省電力でありながらグラフィカル性能が高いSoC(System on Chip)として知られている。ハードウエアによるハイビジョン動画のエンコーディングとデコーディング機能なども搭載。グラフィカル性能を生かしたユーザーインタフェースを備えるAndroid 3.0/3.1には最適な選択肢といえる。