Windows Azure Platformの利用が進んでいます。映画の前売り券の購入や座席予約のサービスである「ムビチケ」のプラットフォームとして、Windows Azure Platformが採用されることが明らかになりました。富士通からはWindows Azure Platformを使いやすくするるミドルウエアが発売されたほか、ツールキットも続々とアップデートあるいは新規公開されるなど開発環境の充実も進んでいます。

映画前売り券購入サービス「ムビチケ」、Azure上でサービス提供

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 2011年7月26日、オンラインの映画前売り券購入・座席予約サービス「ムビチケ」がWindows Azure Platformを採用して構築されたことが発表されました。8月よりサービス提供を開始します。複数の映画配給会社あるいは興行会社にまたがって、映画チケットの購入から座席予約までが一度にできる世界初のサービスとなります。

 ムビチケのシステムを実現するためには、シーズンごとの需要変動や短期集中的な需要に備えることが求められました。また、劇場中継などの非映画コンテンツの取り扱いなど、将来を含めた拡張性を踏まえる必要があります。そうした条件の中、インフラの構築・運用コストの削減と、Windows ServerとSQL Serverのスキルを生かせるという面で、初期・開発コストを削減できるWindows Azure Platformが採用されました。これにより、開発からサービスインまでを半年間で実現しました。

●関連情報
[国内映画産業の活性化を目指して、株式会社ムビチケと日本マイクロソフトが提携](日本マイクロソフトのプレスリリース)
[株式会社ムビチケ](日本マイクロソフトの導入事例紹介)

富士通、AzureおよびFGCP/A5対応MWをMarketplaceで世界展開

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 2011年7月29日、富士通は、Windows Azure Platformに対応したミドルウエア製品をグローバルに販売開始しました。このミドルウエア製品では、Java/COBOL実行環境、オンプレミスとクラウドのデータ連携機能・運用管理機能が提供されます。

 このミドルウエア製品は、MicrosoftのWindows Azure Platformだけでなく、同社の提供するWindows AzureアプライアンスであるFujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows Azure(FGCP/A5)も対象とします。

 なお、このミドルウエア製品はWindows Azure Marketplaceを通じて販売される予定です。これは、Marketplaceにおける世界初のミドルウエア製品となります。

●関連情報
[Windows Azureに対応したミドルウェア新製品をグローバルに販売開始](富士通プレスリリース)
[Windows Azure対応ミドルウェア]
[Fujitsu Announces the Global Availability of New Line of Middleware Products to Support Windows Azure](Windows Azureチームのブログ)