製品名
エコスイッチ
メーカー名
ユナイテッドコミュニケーションサービス
カテゴリ
節電対策向け電源タップ
購入先など
発売前の製品を借りて評価。2011年7月半ばから@touch Storeなどで購入可能
価格
システム一式で2万5780円(メーカー希望小売価格、税別)

 連載第2回となる今回も、第1回(電池不要で半永久的に動作、節電にも役立つワイヤレスキーボードを試す)に続いて節電対策に役立つ機器やグッズを紹介しよう。

 今回紹介するのは、家電の遠隔操作システムなどを手掛けるユナイテッドコミュニケーションサービスが販売している「エコスイッチ」という電力測定機能付きの電源タップシステムである(写真1)。

IT機器の消費電力を「見える化」する必要性

写真1●ユナイテッドコミュニケーションサービスが販売している節電対策向け電源タップシステム「エコスイッチ」
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 明確に目標(ゴール)を定めて何かの達成を目指そうとするとき、きわめて有効となるのが「見える化」(可視化)という手法である。最近では、IT分野でもしばしば登場する用語であり、ITpro読者にもすっかりおなじみだろう。

 「社内ネットのトラフィックの変化」「自社のWebサイトへの時間帯別アクセス状況」「自分の体重の推移」など、何もしなければどのくらいあるのか想像するのも難しいデータや見過ごしがちなデータを見える化することにより、現状をきちんと把握することができ、「進んでいる方向の正しさ」や「目標達成のために不足しているもの」などを知ることができるようになる。

 現在の日本において、こうした見える化が最も求められている分野の一つが「オフィスにおける電力消費量」であることに異論を唱える人はいないだろう。本記事を執筆している2011年8月上旬時点では、事前に予想されていたほど電力需給がひっ迫する状況にはなっていない(東京電力管内の話。東北電力管内はかなり厳しい状況となっている)。だが、おそらく9月に入っても当分暑い日が続くだろうし、夏が終わっても次の冬に向けて引き続き節電対策が必要な状況が続くことは確実だ。

 オフィス全体の消費電力を見える化するには、まず「稼働している個々の機器の消費電力」を正確に知ることが第一歩となる。その中でもとりわけ重要なのが、使用状況によって消費電力が大きく変動する可能性が高いパソコンやネットワーク機器などの「IT機器の消費電力」を継続的に測ることである。