先行するiPhoneに追うAndroid。大ブームとなっているスマートフォンの世界でしのぎを削る2大勢力に対して、新たに挑戦する第3の勢力「Windows Phone」が登場する。欧米では昨年の末からすでに発売されていたが、それに遅れること1年弱。日本国内でも、今年の9月にKDDI(au)から、IS12TというWindows Phoneが発売される見込みである(図1)。
Windows Mobileとはまったくの別製品
Windows Phoneの前にマイクロソフトが提供していたスマートフォン向けOSとして「Windows Mobile」があったことを覚えている人は多いだろう。このため、Windows PhoneをこのWindows Mobileの後継と思って人がいるかもしれない。それは大きな間違いで、両者は「まったく違うもの」(日本マイクロソフト 業務執行役員 コミュニケーションズ パートナー統括本部長の横井 伸好氏)という位置づけになる(図2)。
実はWindows Phoneは、Windows Mobileではなく日本では発売されていないMicrosoft製の音楽プレーヤーZuneを拡張したものである。iPodの延長としてiPhoneが登場してきたのと同じように、Windows PhoneもZuneの延長として登場してきた。このため、それまでのWindows Mobileとはアプリケーションや操作性に関する互換性がほぼない、まったく別の製品と考えてよい。