2011年5月1日~8月7日で、アクセス数が多かったソーシャルメディア関連記事(記事タイトルに、関連企業名やソーシャルメディア関連の単語があるもの)を調べた。そのベスト20を紹介しよう。

 20本の内訳を見ると、(1)米ツイッター関連が5本、(2)米フェイスブック関連が6本、(3)米グーグル関連が6本、(4)その他が6本となった(一部、重複あり)。以下、この分類別に話題の傾向を探る。

(1)ツイッター関連

 ツイッターに関して一番読まれたのは、Twitter、広告ツイートをタイムラインに表示だった。

 ツイッター幹部は、広告による収益モデルについて2009年までは否定的な発言をしてきた(「収益化は広告ではなく企業向け付加機能で」,Twitter創業者)。その後、2010年に検索結果画面に広告を表示するモデルを取り入れ(Twitter、広告サービス「Promoted Tweet」を導入)、今回でついに、タイムライン画面での広告表示に踏み切ったことになる。

 なお、筆者がネットを検索して、この記事に対する感想のつぶやきをざっと観察してみると「予想された動き」と淡々と受けとめる声は多いものの、「邪魔になりそう」など否定的なつぶやきも見かけた。この広告収益モデルをどう定着させていくか、ツイッターは難しいかじ取りを迫られていく可能性がある。

 このほか、アプリケーションの話題もよく読まれている。手足や発声が不自由なユーザー向けTwitterクライアントの話題(息を吹きかけて文字入力できるTwitterアプリ、iPad用)や、iモード端末向け公式アプリ開発表明(NTTドコモが米Twitterと戦略的提携)などだ。
 
 ランク外だったものの、この3カ月で比較的読まれていたTwitterアプリケーション関連記事をほかに挙げておく。

NECビッグローブが「BIGLOBEメール」でTwitter連携

Yahoo! JAPANでつぶやきの即時検索が可能に

Facebookアプリ「everevo」がフォロワーへの一括送信機能

iPhone向け「Tweet ATOK」用の機能強化ソフト

TVガイドのTwitter連携アプリ、つぶやき共有し視聴促進