失敗を恐れ、その場をやり過ごす仕事だけをする「透明社員」を、意欲に燃える社員に変えるにはどうすべきかを紹介するのが本書。社員の成果を認め、参加意識を高めることがビジネス、ひいては人生を成功に導く基盤になると言い切る。

 著者は社員をねぎらい、モチベーションを高める50の方法を紹介する。例えば「ユニークな持ち回り式のトロフィーを導入し、週ごとに一番功績のあった社員に回す」や「ストレスがたまっている時期に、2時間の遅刻を認める」といった手法だ。さらに「透明社員度」を測るツールも紹介しており、すぐにでも自身の状況を判断できる。組織の活性化に悩む管理職にとって有益な1冊になっている。

「透明社員」を使え!

「透明社員」を使え!
エイドリアン・ゴスティック/チェスター・エルトン著
古賀 祥子訳
阪急コミュニケーションズ発行
1575円(税込)