東京・早稲田大学で2011年7月17日に開催された「Android Bazaar and Conference 2011 Summer」では、多種多様なテーマのセッションが展開された。震災関連では、被災者支援アプリを開発するPayforwardingプロジェクトや、放射能測定を行うガイガーカウンタプロジェクトが講演。またDeNA、GREE、mixiといったソーシャルサービスの開発トップが登壇し、スマートフォン戦略や意気込みを語った。

震災に備えるアプリを開発

 日本Androidの会には、震災直後に被災者支援アプリを開発するボランティアプロジェクト「payforwarding」が設立された。すでに多くのアプリが開発されている。

 例えば「避難場所検索」は7月6日時点で11万4213件の避難所情報を収録している。この情報は、payforwardingプロジェクトが自治体のWebサイトやPDFなどから収集したものだ。

写真●避難場所検索を紹介するpayforwardingプロジェクト
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 ほかにも「近くの避難所」、すれちがい通信でメッセージを届ける「Monac」、助け合いジャパンのボランティア情報サイト専用クライアント「ボランティアステーション」、震災情報集約サイトsinsai.infoのクライアントアプリ「sinsai.info」、震災に有用なTwitterアカウントを一覧できる「がんばろう日本」、救助要求を発信/受信する「SOSビーコン発信」および「SOSビーコン受信」などのアプリを開発。

 これらの災害対策アプリを一括してインストールできるアプリ「BindPayforwarding」もAndroidマーケットで公開している。

写真●災害対策アプリを一括してインストールできるBindPayforwarding
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