では、新しいデスクトップ環境のUnityを利用してみよう。
ちなみにUnityではなく前バージョンと同じGNOMEデスクトップを利用したい場合は、ログイン時に画面下に表示されるデスクトップ環境の切り替えリストボックスから「GNOME クラシック」を選択してログインを行えばよい。
NVIDIAやATI製には別途ドライバのインストールが必要
UnityはCompizの機能を利用して動作するようになっている。Compizはグラフィックスチップのアクセラレーション機能を利用し、画面表示の速度を向上したり、派手なエフェクトをスムーズに動かしたりする。これにより、デスクトップを立方体として見なして切り替え時に回したり、ウィンドウを最小化する際にタスクバーに吸い込まれるような効果を出せる。
しかし、すべてのグラフィックチップがアクセラレーション機能を搭載するわけではない。古かったり廉価版であったりするグラフィックカードではアクセラレーション機能を搭載しないためUnityが利用できない。もし、Unityが利用できないと前バージョン同様にGNOMEデスクトップ環境(Ubuntu 11.04では「Ubuntuクラシック」と呼んでいる)で起動するようになっている(写真6)。
また、NVIDIAやATI製のグラフィックスチップを利用している場合にもUnityが利用できないことがある。これは、Ubuntuで標準搭載しているドライバがアクセラレーション機能をサポートしていないためである。この場合は、メーカー製のドライバ(プロプラエリタリドライバ)をインストールする必要がある。
インストールはシステムメニューから「システム管理」-「追加のドライバ」の順に選択する。あとは、ドライバの種類を選択して「有効」ボタンをクリックすればよい(写真7)。再起動すればUnityが起動するようになる。