「企業の差別化はビジネスモデルよりも、むしろ『コミュニケーションモデル』によって体現される」

 野村総合研究所で経営コンサルタントや広報部長を務めた著者はこう指摘する。村田製作所などの事例を挙げながら、優れたコーポレートコミュニケーション活動が最終的には企業価値を高めることにつながると示す。

 顧客や記者、アナリスト、社会に向けたコーポレートコミュニケーションの在り方について解説するとともに、近年重要性が増している社内向けコミュニケーションにもページを割いている。企業の存続には、コミュニケーションを通じた社会との「安定した関係性」の確立が必要だと説く。

コーポレートコミュニケーション経営

コーポレートコミュニケーション経営
柴山 慎一著
東洋経済新報社発行
1785円(税込)