漢字か平仮名か、どちらにしようか迷ってしまうことってありませんか?
例えば、
「…よろしくお願いたします」⇔「…よろしくお願い致します」
「ぜひ、お願いできますでしょうか」⇔「是非、お願いできますでしょうか」
これはどちらが適切でしょうか?
どちらも、間違いではないのです。しかし、「読みやすさ」の観点から言うと、ふさわしい表現があります。
どちらが適切?
したがって、終了とします ⇔ 従って、終了とします
資料をいただく ⇔ 資料を頂く
国家主義のおよぶ範囲 ⇔ 国家主義の及ぶ範囲
これで解決! 漢字3割、ひらがな7割の法則
文章の読みやすさを考えると、「漢字3割、ひらがな7割」の法則があるといわれています。実は新聞などの活字媒体では、おおむねこの比率になっているそうです。
確かに文字数が多いと、漢字が多すぎても、ひらがなが多すぎても読みにくくなってしまいます。ですから、適切な割合というのが大事になってきます。
では、どのようにおおよそ3:7の割合にもっていくのか? まさか数えるわけにはいきません。
そこで、お薦めしたいのが、「動詞と名詞」は漢字で、「その他の言葉」はひらがなで、というルールです。それに則って判断すると、おおよそ漢字:ひらがな=3:7になります。おおよその割合ではありますが、漢字かひらがなかの判断の基準としては便利です。
変わった!
○したがって、終了とします 従って、終了とします
資料をいただく ○資料を頂く (動詞)
国家主義のおよぶ範囲 ○国家主義の及ぶ範囲(動詞)
パソコンで、なんでもかんでも漢字変換してしまうと、読み手にとっては読みにくく、理解もしにくくなってしまいます。
そんなときには、このルールに沿って判断しましょう。これまで、雰囲気や勘で決めていた基準が明確になり、漢字かひらがなか迷う時間も減り、効率もよくなるはずです。
パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役