基調講演で熱弁を振るう田原総一朗氏(撮影:皆木優子)
基調講演で熱弁を振るう田原総一朗氏(撮影:皆木優子)
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 大震災からの復興を契機に、新しい日本を構築するんだ――。日本が再び成長軌道に戻るためには、日本中が危機感を共有しているこの機会を逃してはならない、と考える経営者は少なくない。今なら、大胆な行動をとりやすいからだ。

 今週、「日本の経営とITのこれから」を論じるカンファレンス「IT Japan 2011」が開催された。今年のテーマは「新本流宣言 ~明日を創る~」である。過去の成功体験と決別する勇気を持ち、従来の枠組みを超えた明日を創り、世界の中で新たな本流を目指すという意味だ。

 日本のユーザー企業やソリューションプロバイダーのトップが一堂に会すIT Japanでは、日本の経営とITのあり方について、様々な提言がなされた。

明日を創る「経営」と「経営者」

「“みんなの意見”は聞かなくてもいい」、田原総一朗氏

「日本人よ、リスクを取れ!」、アレックスの辻野社長

「震災復興を日本の構造改革の転機に」---東証の斉藤社長

「海外で通用する日本人技術者は1割」、アクセンチュアの程社長

「国際競争力ではなく“国際共創力”を」、PwCの内田社長

「車離れと車不要は別物」---パーク24の川上CIO

「真の課題解決型ビジネスに変革せよ」、シグマクシス渡邊パートナー

「社員食堂とITを駆使して社員の健康守る」、タニタの谷田千里社長

IT Japan Award 2011受賞記念講演

「30年前のシステムを革新しグローバル企業に」、オムロン吉川執行役員

大震災を乗り越える

「利用頻度で差が出た」---ミニストップの阿部社長

「震災を機にICTインフラに求められるものを再認識」---NEC岩波副社長

「在宅勤務と自宅待機には大きな差があった」、シスコの平井社長

「“Big Data”を活用して人に優しい社会を」---日立製作所の岩田専務

経営に貢献するITのあり方

「ICTで人にやさしいインテリジェントな社会を」、富士通の山本社長

「ITによるワークスタイル変革で復興を」、日本マイクロソフト樋口社長

「三つの脱却でグローバル化の推進を」---日本IBMの椎木専務

「シンプルが今求められるITのテーマ」、日本オラクル遠藤社長

「ビッグデータを使いこなせる企業は大きく伸びる」、NRI会長の藤沼氏

「ソーシャルエンタープライズを実現」、セールスフォース宇陀社長

「変化する環境に合わせてITインフラの見直しを」、トレンドマイクロの大三川取締役

「モビリティや新クラウドで企業を支援」、インテル宗像副社長

「ITは何度でも再選択する時代」、日本ユニシスの黒川社長

「webOSをあらゆる機器に」、日本HPの中川氏が戦略語る

「クラウドがワークスタイルを変える」、NSSOLの宮辺常務