スマートフォンを含めた携帯電話系(通信業界系)メーカーとこれまでのパソコン系メーカーは、違う市場、異なるエコシステムによって並存してきたが、技術の発展はその二つの分野の境界をなくし始め、それに併せてメーカーも動き始めた。もちろん、そのきっかけを作ったのはスマートフォンであり、その動きを加速させているのがタブレットである。
タブレットは「スマートフォン以上ネットブック以下」というように位置づけられるが、この位置はこれまで空白地帯であったとともに、携帯電話系とパソコン系の“緩衝地帯”ともいえる場所だった。今、この緩衝地帯に多くのセットメーカーが参入し始めている。その背後では多くの半導体メーカーやソフトウエアメーカー、通信事業者といったプレーヤーが動いている(図1)。