今回は、前回説明したWindows Virtual PC以外の、もう1つのデスクトップ仮想化テクノロジであるMicrosoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)について説明します。MED-Vはクライアントサイドの仮想マシン環境を利用したアプリケーション互換性環境を、企業規模で展開するためのソリューションです。
MED-V 1.0 SP1を使用すると、レガシーOSをインストールしてカスタマイズした仮想マシンをパッケージ化し、クライアントに効率的に配信して、ユーザーにアプリケーション互換性環境を提供できます。また、ポリシーベースで、仮想マシンの初期構成や利用方法、使用期限などを一元的に管理できます。
MED-V 1.0 SP1は、ソフトウェアアシュアランス(SA)で提供されるWindows 7 Enterpriseの購入者への特典として、サブスクリプション販売されているMicrosoft Desktop Optimization Pack(MDOP)for Software Assurance 2010 Refreshに含まれる製品の1つです(図1)。MDOPは、Microsoft Virtual Desktop Infrastructure Suiteの一部として購入することもできます。