■「ColorConsole」はコマンドプロンプトをテキストエディタ風に使用できるフリーソフトである。タブで複数のコマンドプロンプトを同時に開くことも可能だ。
■よく使うコマンドを登録しておくことですぐに呼び出したり、コマンドを実行するカレントディレクトリをメニューから簡単に選んで実行したりできる。
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Windowsシステム上でアプリケーションを使用する場合、通常はGUIベースでの操作がほとんどで、いわゆるコマンドプロンプト画面(図1)でコマンドを直接入力してプログラムを動かすことはあまり多くないかもしれない。そのため、コマンドプロンプト(プログラムは「cmd.exe」)を使用したことがないユーザーも多いだろう。だが、Windowsシステムを管理する際に「net」コマンドなどを使って効率的に作業しているユーザーもあるだろうし、ネットワークを管理する際にはGUIベースのプログラムを使うよりもコマンドプロンプトから直接コマンドを入力して操作するほうが効率的な場合も多い。
使いにくい標準のコマンドプロンプトを拡張する
コマンドプロンプトで利用できるWindows標準の各種コマンドの機能もさることながら、コマンドプロンプト画面そのものの使い勝手はあまりいいとは言えない。例えば、何からの方法で特定のフォルダのフルパス名を取得し、コマンドプロンプト画面上に貼りつけようとしても、通常のテキストエディタやドキュメント作成ツール上でよく使う「Ctrl+C(コピー)/Ctrl+V(貼りつけ)」などのキーボード操作が利用できない。
いったん入力したコマンドを編集してから実行するような操作も面倒なキーボード操作を強いられる。このため、コマンドプロンプト画面の機能を強化・拡張、あるいは補完するようなツールがほしいユーザーも少なくないはずだ。ただ、このようなコマンドプロンプト画面機能拡張ツールとして公開されているフリーソフトやシェアウエアは、残念ながらあまり多くはない。
今回紹介する「ColorConsole」は、コマンドプロンプト画面の機能を拡張し、独自のコマンドプロンプト画面を構成できる数少ないフリーソフトの1つである。そのコンセプトを一言でいうと「コマンドプロンプトとタブ切り替え型テキストエディタを合体させた」ツールと表現すればわかりやすいだろう。