NECで米国子会社の基幹系システム再構築や現地の事例調査などを手掛けた著者が「IT投資が期待通りの効果を発揮しきれていない」という問題意識で書き下ろしたのが本書。「プロジェクトの目的と完成したシステムのギャップ」が原因の1つと分析し、ビジネスの課題を情報システムに落とし込むための知識体系であるBABOKを活用すべしと指摘する。

 とっつきにくいBABOKを直感的な言葉で置き換えて解説していることが本書の特徴だ。例えば、BABOKで規定している7つの知識エリアを「システム開発の七カ条」と言い換え、「管理無きところに災いあり」などとしている。BABOK初学者必読の書だ。

BABOK超入門

BABOK超入門
広川 智理著
日経BP社発行
1890円(税込)