自社にとっての「ホワイトスペース(空白)」を発見して事業化する方策を説く本。持続的な経済成長が期待できなくなった時代には、自社の既存の経験やノウハウを活用し、既存の顧客層(コアスペース)を深掘りするだけでは成長を維持できないと主張する。

 例えば、米アマゾン・ドットコムは新刊書のインターネット通販で起業した後、コアスペースに安住せずにひたすら空白に進出した企業だという。具体的には、古書店に中古書籍販売の場を提供したり、企業にクラウドコンピューティングサービスを提供したりして、事業領域を拡大していった。

 100社以上の豊富な企業事例が登場し、理解が進みやすい。

ホワイトスペース戦略

ホワイトスペース戦略
マーク・ジョンソン著
池村 千秋訳
阪急コミュニケーションズ発行
1,995円(税込)