本連載ではこれまでPreziを使ってプレゼンテーションを作るコツや、表現のポイントを解説してきました。第8回目となる今回は、作ったPreziを幅広く活用するための利用シーンを考えてみようと思います。

Preziは一粒で何度もオイシイ

 すでにご存じの通りPreziははじめからオンラインでプレゼンテーションが作成され、データもオンライン上に蓄積されていくクラウドサービス型のアプリケーションです。オンラインに保管されているプレゼンテーションは、図1のようにさまざまな方法で公開することが可能ですから、一粒で何度もオイシイわけです。

図1●一度作ったPreziはいろいろな場面で活用できる
図1●一度作ったPreziはいろいろな場面で活用できる
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Webサイトへの埋め込み

 Preziは、プレゼンテーションをWebサイトに埋め込むためのスクリプト生成機能をあらかじめ持っています。図2にあるYour preziの管理画面に「Embed(埋め込み)」と書かれたリンクがあります。

図2●Embedをクリック
図2●Embedをクリック
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 このリンクをクリックすると、図3のウィンドウが表示されます。

図3●生成されたスクリプトをコピー
図3●生成されたスクリプトをコピー
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 ウィンドウの下部に埋め込み用コードが表示されますので、このコードをコピーしてWebサイトのHTMLに貼り付けるだけで、図4のようにWebサイト内にPreziのプレゼンテーションが埋め込まれます。

図4●WebサイトのHTMLに生成されたスクリプトをペーストするだけでPreziが埋め込まれる
図4●WebサイトのHTMLに生成されたスクリプトをペーストするだけでPreziが埋め込まれる
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 埋め込みプレゼンテーションの幅や高さは、図3上部にあるオプションで変更することができます。Width(幅)とHeight(高さ)の入力値を変更することで、生成されるスクリプトが自動的に変更されます。またプレゼンテーションの操作についても、制約をかけることが可能です。ユーザーが自由にキャンバスを動かし、俯瞰したり、ズームしたりできるようにする場合は「Let viewers pan & zoom freely」を選択してください。逆に設定されているパスに従って「進む」「戻る」しか操作をして欲しくない場合は、「Constrain to simple back and forward steps」を選択してください。

 製品やサービスの概要をWebサイト上で説明するにあたって、文章だけではなかなか伝えきれない情報をPreziによってコンパクトに、そして躍動感を持って表現することが可能になります。