製品名ウイルスバスター モバイル for Android(ベータ版)
開発会社トレンドマイクロ
価格無料(2011年9月に有償の製品版を提供)
対応キャリアNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル
紛失対策なし
マルウエア対策あり
Webアクセス制御あり
通話/SMSのブロックあり

 今回は、トレンドマイクロが2011年5月11日に提供を開始した「ウイルスバスター モバイル for Android」の機能を見ていく(関連記事)。

 同ソフトは現在のところ、「ベータ版」として無償提供されているのみ。有償の製品版は9月に提供を始める予定だ。このため、ベータ版のライセンス期限は2011年9月30日までとなっている(写真1)。

 対応するAndroid OSはバージョン2.1以上およびバージョン3.0。対応キャリアは、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、KDDI(au)としている。

 ウイルスバスター モバイル for Androidが搭載しているセキュリティ機能は、マルウエア対策、Webアクセス制御、通話/SMS(ショート・メッセージ・サービス)のブロックの3つだ。メニュー上では、それぞれ「不正プログラム対策」「Web脅威対策」「着信フィルタ/メールフィルタ」と称している(写真2)。

 なお、ここでいう“メール”とはSMSのこと。NTTドコモの「spモード」やauの「EZweb」を使った電子メール、ソフトバンクモバイル「S!メール(MMS)」(softbank.ne.jp/vodafone.ne.jpを使ったメール)はフィルタリングの対象にはならない。

 今回テストしたスマートフォンは、auの「IS03」。4月14日に開始されたメジャーアップデートを適用し、Android OSのバージョンを2.1から2.2に上げたものだ。ただし、一部の機能についてはNTTドコモの「Xperia(SO-01B)」(搭載OSはAndroid 2.1)を使用した。

写真1●ウイルスバスター モバイル for Androidのトップ画面
写真1●ウイルスバスター モバイル for Androidのトップ画面
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写真2●ウイルスバスター モバイル for Androidのメニュー画面
写真2●ウイルスバスター モバイル for Androidのメニュー画面
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Android Marketからインストール

 ベータ版ではあるものの、ウイルスバスター モバイル for Androidは既にAndroid Marketに掲載されている。Android Marketにアクセスして「ウイルスバスター」で検索すればすぐに見つかる(写真3)。9月末までは無料なので、他の無料アプリと同じように「インストール」をタップしてそのままインストールするだけだ。

 なお、タブレット端末などAndroid Marketからダウンロードできない場合のために、トレンドマイクロのWebサイトからインストール用のapkファイルを直接ダウンロードする方法も提供されている。

 インストールが終了し、初めて起動する際には「使用許諾契約書」が表示されて「同意する」をタップする必要があるものの、そのほかには特に入力などを促されることはない。ただ、パターンファイルは最新のものではないので、まずは手動で「アップデート」を実施した方がよい(写真4)。いったんアップデートしておけば、あとは自動でアップデートできる。

 ただし、自動アップデートの確認頻度はデフォルト設定で「30日」。AndroidではWindowsほど頻繁にウイルスが発生しているわけではないものの、30日間もパターンファイルを更新しないのは不安だ。もう少し頻度を高く設定しておいた方がよいだろう。

写真3●Android Marketからウイルスバスター モバイル for Androidをインストール
写真3●Android Marketからウイルスバスター モバイル for Androidをインストール
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写真4●「アップデートの開始」をタップすればパターンファイルの手動アップデートが可能
写真4●「アップデートの開始」をタップすればパターンファイルの手動アップデートが可能
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