写真1●インテリグループのハイデラバード拠点のオフィス受付
写真1●インテリグループのハイデラバード拠点のオフィス受付
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 バンガロールと共に「インドのシリコンバレー」と呼ばれる南インドの都市、ハイデラバード。同市郊外にはITや金融などの企業が集まる経済特区が複数設置されている。そういった経済特区の一つが通称「HITECシティ」。

 IBM、アクセンチュア、パトニ――。朝の渋滞時には街中から1時間程度かかるHITECシティに到着すると、首に大手IT企業のIDカードをぶら下げた人々が足早に行き交っている様子が見られる。そしてここに、NTTデータが2010年に買収した米インテリグループのインド最大のサービス拠点がある(写真1)。

インド人技術者の半数が入居する中核拠点

 インテリグループは、ハイデラバードに三カ所、バンガロールにも拠点を一つ持つ。これら四カ所合計で約2100人のインド人技術者を抱える。HITECシティのオフィスには約1000人が入居しており、同社としては最大規模かつ中核拠点となっている。

写真2●インテリグループのサティシュ・サブラマニアン シニアバイスプレジデント
写真2●インテリグループのサティシュ・サブラマニアン シニアバイスプレジデント

 需要に合わせて柔軟に採用を調整しているため、ずっと右肩上がりというわけではないが、「今のところ月150人程度をコンスタントに採用して増員している」(インテリグループのサティシュ・サブラマニアン シニアバイスプレジデント)状況だ(写真2)。オフショア開発の受託に加え、インドから世界の顧客拠点のシステムを遠隔運用するなどのITサービスを主力としている。

 インテリグループは、売上高や人員規模でタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)など印IT大手に劣るものの、ERP(統合基幹業務システム)パッケージソフトの構築や保守・運用の一貫提供に定評があるという。「TCSやインフォシス・テクノロジーズ、ウィプロがERP関連のアウトソーシングを本格的に手がける前から、独SAPや米オラクルのERP導入や運用を手がけていた老舗としてインドでも認知度が高い」(サブラマニアン シニアバイスプレジデント)。