世界はもとより、日本での勢いもより目覚ましいものとなってきたAndroid搭載スマートフォン。5月上旬に発表されたNTTドコモやauの夏モデルのラインナップを見ても、その勢いは顕著に現れているといえる。

 さらに注目したいのは、日本独自にカスタマイズされた端末のバリエーション。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信のいわゆる「三種の神器」機能だけでなく、それぞれのメーカーが独自機能を追加。スマートフォンにもにわかに現れはじめた“ガラパゴス化”について、さまざまな意見が「Android Developer Lounge」に寄せられた。

夏モデルに向け、今年はスマートフォン!といった記事が花盛りです。ヤフーのトップにもフィーチャーされていました。端末のさらなる伸びは止まらないですね。

ドコモ
2011夏モデルの主な特長 | 製品 | NTTドコモ

au
ニューモデル | 製品ラインアップ | au by KDDI

全部入りの加速、防水・堅牢、デザイン重視、iモードメニュー対応などなど。個人的には、「サービス重視のドコモ、デザイン重視のau」という印象を受けました。

shotloungeさん「スマホ大攻勢」

今回の機種群の特徴は、「全機種、何らかの日本仕様を搭載」という点にあります。

いわゆる「日本のケータイ」に慣れ親しんだ日本のユーザーに、スマートフォンの利便性と従来のケータイで当たり前だった機能の両方を提供したい、という供給側の考えは、とても良く分かります。これからのドコモ、KDDIの端末の中で、スマートフォンは重要な一部となり、やがては主流となっていくでしょう。今回の機種群は、将来の主力機種へ向けた流れの一部ということなのだと思います。

その一方で、グローバル端末に最小限の手直しを加えて日本市場で発売する機種に比べると、日本仕様を取り込んだ機種は、日本市場だけを相手にしたカスタマイズの工数が必要です。端末の開発コスト、そしてアプリの開発・検証コストも、カスタマイズを加えるほど大きくなっていきます。

十分なユーザーメリットがあれば、日本独自の品質・仕様の取り入れは利用者にとって良いことです。
その一方で、もし品質・仕様が、利用者が求めている適性水準以上であるなら、それはユーザーの不利益になります。最終的にはコストは利用者が負担する訳ですから。

KDDIの田中社長は「ガラスマ」という言葉をプレゼンで使っていました。日本固有の進化を遂げた「ガラパゴスケータイ」と「スマートフォン」の両方の性格を持つ機種、というような意味だと思います。このガラスマがユーザーにとって良いものになるか、それとも過剰なまでの進化を遂げていくのか、それは、もちろんキャリアやメーカーのロードマップや個別機種に注がれる開発努力によっても左右されますが、今回の機種群を、消費者・利用者がどのように受け止めていくか、要するにどの機種を買って、どのように使い倒すのか、によって決まっていく部分も大きいと思います。

そんな事を考えながら、今回の発表を見ています。

hoshiさん
「NTTドコモとKDDIのスマートフォン夏モデルをどう捉えるか」

 とにかく多機能だった従来の携帯電話(フィーチャーフォン)の流れを考えれば、同等の機能を追加した日本仕様のスマートフォンが登場したことは、当然の流れといえるだろう。キャリアとしても、独自の特色を出しながら日本仕様のスマートフォンを今後も発売していくことになりそうだ。そうしたなか、ワンセグやおサイフケータイ以外で注目を集めている新機能のひとつに「テザリング」がある。

個人的にはEVOの強烈な個性に惹かれるものがあります。若干スペックは古くなっているものの、手にしてしまうとあまり気にならない大らかさがある端末です。WiMAX+3Gという特殊な技を持つ端末でもあります。EVOのテザリングでタブレット機XOOMを使うと、ちょっと幸せな気分に浸れる、かもしれません。
hoshiさん
「どれを買う?Androidスマートフォンとタブレット」

EVOの通信機能は非常に魅力的です。男っぽいスタイルや大きさもさることながら、コアユーザーにとってはWiMAX+3Gでルーターを備えているのはうれしい限りです。今後、KDDIはこの路線の機種をなくさずに残して行ってくれるのでしょうか。 
shotloungeさん
「どれを買う?Androidスマートフォンとタブレット」

 より機能的になり、また端末の選択肢が増えることはユーザーにとってとてもうれしいことだ。しかし、機能過剰によるコスト増になっては元も子もないだけに、コストパフォーマンスの高い機種の登場に期待したい。

 また、これらの新機能が登場することは、開発者にとってもアプリの幅が広がることを意味する。新機能を利用して開発者がどのようなアプリを提供してくれるのか? アプリ開発の新展開にも期待したいところだ。

出典:
トピック「スマホ大攻勢」 -マーケット関連情報フォーラム
トピック「NTTドコモとKDDIのスマートフォン夏モデル発表をどう捉えるか」 -Androidウォール
トピック「どれを買う?Androidスマートフォンとタブレット」 -マーケット関連情報フォーラム