テストツールは大きく、「市販ツール」「オープンソース」「自作ソフト」に分別できる。その割合を見てみると、単体テスト/結合テスト/システムテストツールのいずれも5割強が市販ツールである(図1、図2、図3)。次いで多いのは、単体テストはオープンソース(32.8%)、結合テストは自作ソフト(24.6%)、システムテストはオープンソース(23.6%)であった。
今回はそのうち「市販ツール」と「オープンソース」に注目する。市販ツールは有償で、オープンソースは無償で利用できる。サポート費用を含めると単純にオープンソースが安価とは言えないかもしれないが、総じてコスト面ではオープンソースが有利と思われる。では、総合的な満足度はどうだろうかーー。
テストツールの満足度を尋ねたところ(「満足」「やや満足」「やや不満」「不満」の四つの選択肢がある)、「満足」と答えた人の割合は、オープンソースより市販ツールの方が高い結果になった。
市販ツールに「満足」と答えたのは、単体テストツールが20.9%、結合テストツールが23.3%、システムテストツールが25.8%である。それに対してオープンソースに「満足」と答えたのは、単体テスト/結合テスト/システムテストツールの順に、18.0%、3.8%、18.0%であった(図4、図5、図6)。
今回の調査において、単体テストの市販ツールの利用者は235人、同じくオープンソースは150人である。結合テストの市販ツールの利用者は120人、オープンソースは52人。システムテストの市販ツールの利用者は120人で、オープンソースは50人であった。