テストツールの満足度はどの程度なのだろうかーー。今回の調査の回答者のうち、単体テストツールの利用者は457人、結合テストツールの利用者は228人、システムテストツールの利用者は212人であった。この方たちにツールの満足度を聞いたところ、約8割がおおむね満足していることが分かった。
単体テストツールに「満足」と答えたのは20.1%で、「やや満足」(58.4%)と答えた人と合わせると78.5%になる(図1)。結合テストツールに「満足」と答えた人は18.9%で、「やや満足」(64.9%)と合わせると83.8%(図2)。同様に、システムテストツールに「満足」している人は3種類のツールの中で最も高く22.2%で、「やや満足」(59.0%)と合わせると81.1%になる(図3)。テストツールの利用率は低い(前回記事)が、実際にツールを利用している人の満足度は高い。
テストツールの利用者は、どのような作業にツールを活用しているのだろうか。「単体テストツールで自動化している作業」を聞いたところ、図4の結果になった。一番多いのは「テストの実行(構文解析)」で、次に「テストの実行(カバレッジ計測)」「テスト結果の集計」の順だった。
結合テストツールで自動化している作業を多い順に並べると、「テストの実行(画面)」「テストの実行(機能)」「テスト結果の集計」となった(図5)。同様にシステムテストツールで自動化している作業を多い順に並べると、「テストの実行(負荷テスト)」「テスト結果の分析(性能測定)」「テスト結果のレポート化」となった(図6)。