1枚の写真で「思い出」を共有するフォトログアプリ
<コミュニケーション賞>Camelog 作者:エイチーム
「Camelog ~カメラでつながるコミュニケーション~」は、エイチームが開発した新感覚のフォトログアプリだ。副題にある「カメラでつながるコミュニケーション」という言葉が示すように、“撮影場所×写真×言葉”のクロスオーバーに力点を置いた。
撮影写真または端末内の保存写真から投稿が可能。Camelog独自のコミュニティ(初回起動時に登録が必要)を設けており、コミュニティ内で共有とコミュニケーションを図ることができる。加えてTwitterとの連携機能も備えており、より広範にWeb上で共有できる点も魅力だ。
投稿の際、「ばしょ」「ことば」「きもち」の3カテゴリーに言葉を入力し、“その1枚”の属性を決定する。「ばしょ」はその名の通り撮影場所を特定するもの。「ことば」は任意の文字を最大32文字まで写真上に掲載可能。手書き風のポップなフォントを用意し、若年層や女性にも親しみやすい体裁を取った。「きもち」の言葉はあらかじめ設けられたもので、「かわいい」「たのしい」「きれい」「せつない」といったように、その時々の感情を反映できるようになっている。
自分が投稿した写真は「マイフォト」で管理。コミュニティ内の他ユーザーの写真は、トップメニューの「カテゴリで見る」をタップし、新着順、人気順で閲覧可能だ。投稿写真がずらりとサムネール表示され、気になった写真があればタップして表示。「Like」「Comment」「Share」のメニューが備えられ、TwitterやFacebookと同じようにボタンを押して評価したり、コメントを残したりすることができる。また、「カメラで見る」の項目では、カメラをかざすことでその場所に投稿された「ことば」を表示。他ユーザーとの同じ場所での共有感覚を高めてくれる。投稿された写真と「ことば」は、CamelogのWebサイトでパソコンからも閲覧できる。
投稿する写真上に言葉を載せることで、たった1枚の写真に込められた思いが浮き彫りになる。例えば古いアルバムをめくっていて、その下にあるキャプション(一口説明文)を読み、「あの時こんなことがあったな」「あの場所、懐かしいな」といった記憶がよみがえる感覚と近いかもしれない。
アプリ開発のきっかけは。
弊社で運営する「写真」と「ことば」を用いたコンテンツを、配信しているサイトに需要があり、それが新規サービスにも活かせるのではと考えたのがきっかけです。
そこに、「自分も写真やことばを伝えたい!」というユーザー様の声を反映し生まれたのが、カメラでつながるコミュニケーションをコンセプトとした「Camelog」です。
開発にあたって苦心された点は。
サーバーはコストを抑えたスモールスタートやスケーラビリティを見据えてGoogle AppEngineを採用しましたが、なれない実行環境での開発に苦労しました。
Android側ではユーザーインタフェースに一番力を入れています。メンバーで何度も打ち合わせを重ね、見やすい使いやすい画面レイアウトや挙動を考えました。さまざまな解像度の端末に対応するための実装にも苦労しました。
ユーザーへのメッセージを。
ARを用いた新しいコミュニケーションツールですが、なにより、どれだけ技術が進化しても変わらない、人と触れ合うことの楽しさや温かさを、使ってくださる皆さんに感じてもらえればと思っています。