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正しいプロジェクトを作ろう今回の連載で何度か繰り返しているが、情報システム部門の使命は、ビジネスに役立つ情報システムを構築し、運用することである。しかし、“ビジネスに役立つ”ことにこだわりすぎると、自社の実力以上のシステムを構築しようとして、失敗してしまうことがある。自社の能力、リソース、資金力などに適した情報システムを企画することが必要である。 この「ビジネスに役立つ」と「身の丈にあったシステムを作る」ということのバランスを保つことが難しい。ほとんどの会社で、一度はシステム開発プロジェクトの失敗を経験しているのではないだろうか。その大きな原因として、バランスの取れた企画がなされていないことがある。 例えば、既にメインフレームやオフコンといった古いIT基盤でシステムを構築している会社で、再構築をする場合、以下のような理由で、特に難易度が増す。
(1)既にシステムが存在しているため、事業部門から見れば、再構築することは難しいことではないと考える。要するに油断がある。 この例が示すように、現実にシステムを再構築するためには、じっくり検討して、多くの課題を乗り越えるための構想・企画、そしてそれに続いて、良く練られたプロジェクト計画を策定しなければならなくなる。そのような正しいプロジェクト計画が作られて初めてシステム開発プロジェクトも順調に進むこととなる。 最後に、正しいプロジェクトを作るための、構想・企画フェーズのポイントを以下に示す。
(1)要求を引き出し、ビジネスの戦略と結びつける
(2)創造性を働かせ、本当に価値のあるものを生み出す
(3)タイムボックスで計画し、スピード感を持って結論を出す
(4)役者をそろえ、“考えるチーム”を作る
(5)企画の実現性を検証する
(6)企画の内容をステークホルダーと真に共有する。
能登原 伸二(のとはら しんじ) アイ・ティ・イノベーション 取締役 兼 専務執行役員 ![]() 株式会社ジャパンエナジー(現 JX日鉱日石エネルギー株式会社)の情報システム部門において、長年、情報システムの企画、開発、運用までの幅広い業務に携わり、ITによる業務改革、収益向上を支援してきた。現在は、プロジェクト管理標準導入、PMOの運営、及びITプロジェクトにおけるプロジェクト管理支援コンサルティングを幅広く手がける。日経SYSTEMSにおいて「のとはら先生」シリーズを連載し、大好評につき「プロジェクトマネジメント現場マニュアル」を出版。PMP。名古屋工業大学 非常勤講師。 連載新着連載目次へ >>
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