「リモート デスクトップ」で複数のWindowsを操作
Windowsの「リモート デスクトップ」は、図94のように、Windowsパソコンから別のWindowsパソコンにネットワーク経由で接続して利用するためのものです。複数のWindowsパソコンを使う場合、リモート デスクトップで接続して使うと非常に便利です。異なるバージョンのWindowsにも接続可能です。図95は、少々極端な例ですが、Windows 98を搭載したパソコンから、Windows Server 2008 R2を搭載したパソコンに接続した様子です(Windows XP付属のクライアントソフトをWindows 98にインストールして使います)。
Windows 7の場合、リモート デスクトップのホストになれる(接続先になれる)のは、Professional以上です。「システムのプロパティ」の「リモート」タブを見ると、図96のようにリモート デスクトップの接続を許可する設定項目があります。リモート デスクトップのクライアントになる側では(これはHome PremiumでもOKです)、「スタート」メニュー→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「リモート デスクトップ接続」を選び、図97の画面を出します。接続先のコンピュータ名(IPアドレスでも可)、ユーザー名を入力して「接続」ボタンを押して接続します。「画面」「ローカル リソース」「エクスペリエンス」などのタブも見てみるとよいでしょう。便利な機能がたくさん用意されています。
筆者は現在自宅では、Windows Server Hyper-VでWindowsの仮想マシンを複数用意し、必要なものを起動してリモート デスクトップで接続して使っています。物理的には2台のパソコンで多くのWindows環境を利用でき、スナップショット(状態を保存する機能)も使えて快適です。